どんな種類の葉酸を摂取するのが妊活のときには望ましいのか

妊活するときには葉酸を摂取しようという呼びかけが行われるようになりました。葉酸の摂取によって胎児の健康が害されてしまうリスクが低減するという事実がわかった影響が大きいと言えるでしょう。ただ、葉酸にも種類があって、妊活のときに摂取するのが望ましいものは限られています。

一体どんな葉酸を摂取したら良いのでしょうか。

モノグルタミン酸型葉酸を摂取しよう

妊活のときに摂取する葉酸の推奨量は厚生労働省によって発表されています。

大抵の年齢の女性の場合には240マイクログラムの一般的な量に、さらに240マイクログラムを追加するのが良いというのが厚生労働省の見解です。これは胎児に先天的異常が起こるリスクに関して行われた統計調査の結果に基づいているもので、480マイクログラムを毎日摂取していればリスクがかなり低減されるとわかっています。

ただ、この際に摂取する葉酸はモノグルタミン酸型葉酸と呼ばれるものです。栄養所要量の表にも明確に記載されているので、妊活のときにはモノグルタミン酸型葉酸で480マイクログラムを摂取するように心がけましょう。

モノグルタミン酸型葉酸とは何か

モノグルタミン酸型葉酸を摂取するにはどうしたら良いかを考える上で重要なのが、葉酸の種類を大まかに理解しておくことです。葉酸にはモノグルタミン酸型葉酸とポリグルタミン酸型葉酸の二種類があります。どちらも葉酸として体にとって重要な役割を果たすのは確かですが、構造的に違いがあるので分類されています。

モノは一つ、ポリは多数という意味なので、葉酸にグルタミン酸が一つだけ付いているものがモノグルタミン酸型、たくさんついているものはポリグルタミン酸型という形でわかりやすい分類と言えるでしょう。この二つのうちモノグルタミン酸型葉酸で480マイクログラムを摂取するように推奨されているのは、吸収の良さに大きな違いがあるからです。

実はポリグルタミン酸型葉酸はそのままではほとんど吸収されません。一部が消化を受けてモノグルタミン酸型葉酸になった上で吸収されるというのが一般的になっています。摂取したポリグルタミン酸型葉酸がどれだけモノグルタミン酸型葉酸に消化されるかは人によっても、体調によっても異なるでしょう。

そのため、ポリグルタミン酸型葉酸をたくさん摂取しても、どれだけ葉酸が体内に取り込まれたかがわかりにくいのです。モノグルタミン酸型葉酸で摂取していればそのような問題が生じないのがメリットです。葉酸は推奨量も決まっていますが、上限量も定められています。

葉酸をとり過ぎてしまって急激に体調が悪くなるということはありませんが、ビタミンB12欠乏性貧血と呼ばれる貧血の一種の症状がわかりにくくなってしまいます。そのため、葉酸は上限量と推奨量の間くらいの量にうまく調節して摂取することが大切です。

そのコントロールをできるようにするためにはモノグルタミン酸型葉酸で摂取するのが望ましいと言えます。

食品に含まれている葉酸の種類は?

葉酸を食事から摂取するのは基本と言えますが、食品に含まれている葉酸はモノグルタミン酸型とポリグルタミン酸型のどちらなのでしょうか。葉酸は小松菜やホウレン草などの青菜の野菜や、枝豆、レバーなどによく含まれているので、妊活のときには料理によく使っている人もいるでしょう。

食品に含まれている葉酸の量も発表されているため、計算して推奨量に到達できるように工夫している人もいるかもしれません。しかし、問題点として挙げられるのが、食品に含まれている葉酸は大半がポリグルタミン酸型葉酸だということです。

つまり、あまり吸収性が良くなく、どれだけ体内に入っているかがよくわからないのです。この事実を知ると、妊活のために費やしてきた努力が実はそれほど大きな意味がないと考えてしまうかもしれません。ただ、少なくとも葉酸の摂取量を増やすのには役立っています。

ポリグルタミン酸型葉酸で480マイクログラムを摂取していても、モノグルタミン酸型葉酸で480マイクログラムには到達することはありません。しかし、少し多めに摂取していたのなら、480マイクログラムに近い量を摂取できているでしょう。

今まで努力してきた人は、無駄ではなかったと前向きに捉えるのが大切です。

サプリに使われている葉酸の種類は?

葉酸の摂取にはサプリがよく利用されるようになっていますが、サプリに含まれている葉酸はどちらの種類なのでしょうか。実はサプリに含まれている葉酸はモノグルタミン酸型のこともあれば、ポリグルタミン酸型がメインのこともあります。

天然の植物から抽出してきた葉酸を使っているサプリは体に優しいという売り文句になっていて人気がありますが、このタイプのサプリに含まれているのはポリグルタミン酸型がほとんどです。食品から抽出してきている以上、食品に含まれている葉酸と基本的には違いはないと考えると良いでしょう。

つまり、葉酸の摂取にはあまり向いていない成分を使っているサプリなのです。これに対して合成葉酸と呼ばれる化学合成によって人工的に作り出された葉酸を使っているサプリもあります。人工物が入っているのは嫌だと毛嫌いする人も多いのは確かですが、実は合成葉酸は全てモノグルタミン酸型なのです。

人が化学的に作り出す上ではモノグルタミン酸型が作りやすく、純度の高いものが用いられています。つまり、妊活のために葉酸を摂取しようと考えたら合成葉酸を使っているサプリを使うのが合理的だと考えられるのです。

きちんと量を計算して葉酸を摂取していきたいという人は合成葉酸のサプリで摂取するようにしましょう。

(グミサプリで妊活に役立つ葉酸を摂取するメリットとデメリットとは)

食事とサプリを組み合わせるのが妊活には良い

妊活のときには葉酸を色々な形で摂取するという考え方を持つのも良いでしょう。ポリグルタミン酸型葉酸も決して摂取して無駄になるわけではありません。必要最低限の量はモノグルタミン酸型葉酸としてサプリから摂取し、それに少し上乗せするようにして食事からポリグルタミン酸型葉酸として摂取するというのは良い方法です。

サプリだけにこだわってしまうと他の栄養素が不足してしまう可能性もあります。サプリでモノグルタミン酸型葉酸を摂れているから、葉酸を含んでいる食品を食べる必要はないと考えてしまうと栄養不足に陥るリスクが高まります。

妊活は体調を整えるために栄養バランスを重視することも欠かせないと覚えておきましょう。

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